治療方針の決め方
白血病の治療法にどのようなものがあるかを紹介する前に、治療方針がどのようにして決まるかについて説明します。
主な流れは、
1. 患者の白血病の種類や性質を把握する
2. 治療方針を決める
3.(場合によっては)セカンドオピニオンを求める
という風になります。
治療法は白血病の種類や性質によって全く異なるのできちんと把握することは大切です。
しかし、治療者が白血病患者に対し、種類に関する説明などを省くことはないので、「1」についてはさほど心配する必要はないと思います。
次に治療に入っていきますが、どの白血病にも複数の治療の選択肢が考えられます。
勿論、本人がどの治療法を希望するかを最も優先させるべきなのでしょうが、治療法によって、治療期間や費用が全く違うので、この点は治療者、患者、その家族が揃って話し合わなくてはなりません。
それでもなかなか納得のいく治療方針が立てられない場合は、違う医療機関の専門家に、セカンドオピニオンを求めるのもいいと思います。
但し、セカンドオピニオンというのはあくまで第三者の助言を受けるだけであり、それによる転院は原則的にはありません。
セカンドオピニオンを求めることと転院の手続きは完全に別で、基本的に、治療は診断が下された病院で継続して行われます。
そのほか、治療の過程で、方針が変わることもあると思われますが、その都度医者と話し合い、治療を続けていきます。
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