白血病の基礎知識

白血病の症状

白血病の症状を知る上でまず大切なのは、血液細胞の何がどのような役割をするかをきちんと理解することです。

そこで、もう一度赤血球、白血球、血小板の役割についておさらいしてみようと思います。

赤血球の役割 --> 体内に酸素その他の必要物質を運び、二酸化炭素を排出。

白血球の役割 --> 抗菌、免疫の働き。

血小板 --> 血栓を作り、出血を止める。

これらの細胞が欠如することで、考えられる症状は数多くあります。

赤血球の減少による症状 --> 酸素が取り込めくなり、それに伴って貧血症状が進行。
動悸、息切れ、めまい、顔色が悪くなる、倦怠感など。

白血球の減少による症状 --> 感染症にかかり、重症化しやすくなる。
感染症による発熱、咳、下痢、嘔気など。

血小板の減少による症状 --> 鼻血その他、出血が止まらなくなる。
皮下出血、紫斑が現れる。

これらの症状のほかに、がん細胞が各臓器へ進行した場合、臓器の損傷によって様々な症状が現れる可能性があります。

腫瘍熱、骨痛、歯肉腫脹、その他侵された臓器によって様々な症状が考えられます。

がん細胞が中枢神経に進行すると、激しい頭痛や意識障害などの症状が現れます。

しかし、これらは全てほかの疾患でも考えられることです。

歯茎の出血は歯肉炎でも起きますし、頭痛や吐き気は一般的な風邪症状と共通しています。

白血病特有の決定的な症状というのはなく、確定診断が下されるには、検査が必要です。