HLAとは

HLAとは、白血球の血液型と呼ばれるものです。
但し、赤血球のA, B, O, ABのように簡単に分類されるものではなく、その型の種類は数万にもおよぶといわれています。
それでは、なぜそんなに複雑なのでしょうか?
図では、簡単にHLA型の遺伝の法則を示しています。
まず、どの人も、両親からの遺伝によって白血球の型が決められています。
父が、その父から「a-b-c」という型を受け継ぎ母から「d-e-f」という型を受け継ぐと、父のHLA型はその結合体「a-b-c & d-e-f」になります。
この両親から受け継いだ白血球の型2種類を合わせたものを「ハプロタイプ」と呼びます。
そして、造血幹細胞移植では、このハプロタイプ、簡単に言うと、両親からそれぞれ3つずつ、合計6つの型が合うドナーからしか移植ができません。
図からもわかるように、同じ両親から生まれる子には4種類のハプロタイプが考えられ、兄弟間でのハプロタイプ適合率は25%になります。
ですから、兄弟姉妹でHLA型が合う可能性はかなり高いといえます。
しかし、両親は別です。
両親と同じハプロタイプをもつ子どもが生まれるのは、万に一の確率です。
間違えてはいけないのは、「同じ両親を持つ子ほど同じハプロタイプのHLAになる可能性がある」ということで、父・母双方は全く違う両親からHLA型を受け継いでいるので、同じハプロタイプを持つ可能性は極めて低いのです。
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