白血病の基礎知識

骨髄検査(骨髄穿刺)

骨髄検査は、骨髄に特殊な針を直接刺し、骨髄液を採取して詳細に調べる検査方法です。

これは、いわゆる「生検」と呼ばれる、がんにおける確定診断を下すことができる、最も重要な検査です。

骨髄液採取の所要時間はおよそ30分、骨髄液を採取する部分に局所麻酔をして行われます。

骨髄液には、造血機能を有する正常な「赤色骨髄」と造血機能が失われ、がん化が疑われる「黄色骨髄」があり、検査対象になるのは主に赤色骨髄です。

採取場所は、胸骨か腸骨です。

この2箇所は、骨髄液採取において、かなりの好条件を満たしている部位です。

特に、胸骨は皮下組織が薄いこと、また細胞密度が高いことから、より詳細な検査結果を得るために最も条件のいい場所として選ばれます。

しかし、胸骨の欠点は、心臓に近いことです。

そのためのリスクというのは必ずあり、別の場所からも採取できるようになっています。

小児の場合は、胸骨や腸骨のほかに、足にある脛骨から骨髄液を採取することも多いようです。

この骨髄検査及び骨髄穿刺は、白血病だけでなく、そのほかの血液疾患が疑われる際にも大変有効です。

また、骨髄検査は、単に疾患の確定診断を下すだけでなく、治療の過程で、患者に行われている治療法が効果を発揮しているかどうかを知る上でも重要視されています。

骨髄検査は、白血病かどうかを知る上で大きな鍵になるのは間違いありません。