母と子
子ども、特にまだ話すこともままならないような幼児が白血病になった時は、母子間でもコミュニケーションがうまくいかずに困るのではないかと思います。
実際に、子どもの成長は早いもので、各年齢ごとにできることの範囲は全く違います。
子どもは1歳くらいまでに立つことを覚え、3歳くらいまでにある程度のコミュニケーション力を養います。
しかし、自我は未成熟です。
自分という存在に気づき、自我を形成し始めるのは3歳後期から4,5歳になってからのことですが、それでもまだ自分の気持ちを100%言葉に表すことはできません。
子どもは、白血病でどれだけ辛くても、それを100%言葉で表現するだけの能力をまだ持っていないのです。
ですから、普段から一番多く子どもと接している母親が子どもの通訳になり、子どもの気持ちを代弁してあげないといけません。
どの段階においても大切なことは、
1. 子どもの頭の中で起こっている様々なことを母親が理解する。
2. 子どもに自分の状況を理解させる。
3. 常に自分がそばにいるということを示すこと。
です。
これらのことを踏まえ、母親と子どもの双方が現状を理解しあい、分かち合うことで、子どもの中で初めて白血病と闘おうとする意思が生まれます。
そして、年齢に応じた物事に対する反応の仕方を母親がよく勉強し、知識と忍耐力を蓄えておくことが必要です。
白血病とは?
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