白血病の基礎知識

なぜ白血病になるのか?

血液ががん化して起こる白血病。

それでは、なぜ人は白血病になるのでしょうか?

残念ながら、いまだ殆どのケースで、その原因は不明です。

白血病には数種類ありますが、そこに共通する遺伝子異常の形態が見つかっているわけではなく、人によって様々な経過を経て白血病になるものと思われます。

しかし、医療の進歩により、ごく一部ではありますが、白血病発症につながる原因がわかってきています。

例えば、放射線被ばく。

大量の放射能を浴びるとがん化が起きやすく、放射能にさらされた地域の人たちに白血病が発症する割合が高いことが認められています。

しかし、これは極端な例で、ほとんどの人は人生を通して一度も被ばくすることなく寿命をまっとうします。

また、ベンゼン、トルエンなどの化学物質や、一部の抗がん剤にも発症要因があるものと推測されています。

先天的な要因としては、ファンコニー貧血、ダウン症、ブルーム症候群などが挙げられますが、こういった疾患を伴った例も稀です。

一ついえることは、全てのがんにおいて、遺伝子を傷つけるようなことがあると、発がんしやすいということです。

例えば、不摂生な生活、喫煙、暴飲暴食は肺がんや胃がんなど、がんを招くといわれていますが白血病にも同じことがいえます。

健康的な生活をし、免疫力を高めておくことが、白血病発症の防止に繋がるといえるでしょう。