白血病の基礎知識

インターフェロン / イマニチブ

白血病の治療で主に使われる2種類の代表的な薬をご紹介します。

インターフェロン

まずは、インターフェロンです。

インターフェロンは、1990年代までは最もよく使われていた抗がん剤で、がん細胞の攻撃および免疫系の働きを増強する役割を持っています。

投与のされ方は、注射です。

1日1回、毎日継続して注射を打ち続けます。

以前は医師による注射しか行われていませんでしたが、現在では自分で注射を打てるようになっています。

この薬の最大の欠点は、副作用が非常に強いことです。

三大副作用として挙げられるのは、

  • インフルエンザの類似症状
  • 肝障害
  • うつ症状

です。

これらの欠点もあり、現在では、後述するイマチニブという薬剤に抵抗性のある患者に主に使われるようになっています。

イマニチブ

イマチニブは、フィラデルフィア染色体の遺伝子産物を標的とした抗がん剤で、主に慢性骨髄性白血病に使われます。

この薬の画期的なところは、がん細胞のみをターゲットにして攻撃することです。

それまでの抗がん剤には、健康な細胞も全て破壊してしまう欠点がありましたが、がん細胞だけに働きかけることにより、効率的に治療が行えるようになりました。

こちらは錠剤で、1日に400mgを服用します。

しかし、イマチニブは新しい薬物療法で、詳細なデータがまだ集まっておらず、服用期間の見極めが難しいところです。

また、値段が高いという点も、多くの患者にとってはつらいところです。