白血病の基礎知識

骨髄バンク・臍帯血バンクについて

白血病治療の中でも最も効果的な骨髄、及び臍帯血の移植は骨髄バンク及び臍帯血バンクを通じて行われます。

日本で骨髄バンクが発足したのは1991年のことです。

その後、骨髄バンクを通じて造血幹細胞移植をした例は、1997年には1000件、2003年には5000件、そして2008年には10,000件を突破しました。

骨髄バンクが知られるようになると、ドナーとして骨髄を提供する一般の人たちが増えていき、2008年にはドナー登録者数が30万人に到達しました。

一方、臍帯血バンクの発足はもう少し遅く、1998年のことです。

こちらは、ドナー登録できる人が出産予定の女性のみなので、骨髄バンクのように多くの人がドナーに該当するわけではありません。

それでも、臍帯血移植は骨髄移植よりも緩い条件でできるため、利用する患者は増えています。

臍帯血バンクの場合、「日本さい帯血バンクネットワーク」というところが全国7箇所にある臍帯血バンクを統括していて、各臍帯血バンクがと地元婦人科クリニックなどと連携してお産をする女性からさい帯血を提供してもらっています。

白血病患者にとって、これらのバンクは命をつなぐ大切なものです。

そして私たちは、骨髄や臍帯血を提供することにより、積極的に白血病患者を支援することができます。

大きな社会貢献事業として、ドナー登録をすることを是非皆さんにお勧めしたいと思います。