白血病の基礎知識

血液検査

自覚症状のない白血病患者が、初めて自分に白血病の疑いあると気付くのは、大抵は血液検査です。

具体的には、健康診断などで受けた血液検査で偶然、白血球の異常値が見つかり、詳しく白血病になっているか否かを調べるケースが多いようです。

血液検査は、全ての病気の疑いについて調べる、いわば窓口のようなものでしょう。

しかし、その精度は年々高くなり、血液検査だけで様々な数値を導き出し、分析することが可能です。

血液検査で白血病か否かを調べる時、単に白血球の数値だけを見るのではなく、白血球の種類や形態、白血病細胞の有無まで調べることができます。

また、略診として、白血球が増加し、赤血球や血小板が減少していれば、イコール白血病の疑いがあることがすぐにわかります。

しかし、血液検査で、本当に白血病なのかどうかを知ることはできません。

白血球の増加や赤血球、血小板の減少などはほかの病気でも考えられることだからです。

血液検査は詳しい検査に進む前段階で行われるのであり、白血病の疑いがあれば、その後は骨髄検査に移行します。

そして、血液検査で白血球の値がさほど高くなくても、骨髄では既に白血病細胞が成長しているかもしれません。

血液検査では大まかなことを知ることができても、それ以上を知ることができないので、不安がある人は医者に相談し、更に別の検査方法を考えたほうが良いでしょう。